・概要

名称:宮城県ころ柿出荷協同組合
創業:昭和27年12月
職員数:2名/組合員数:107名
売上高:1億4000万円(平成10年度)

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[商品開発に関して]
  • 組合で組織的に出荷
  • ころ柿は、宮城県白石地方の農家で古くから作られており、手作業で皮をむき、風通しのいい場所で約1ヶ月干します。昭和27年宮城県ころ柿出荷協同組合を組織して、それぞれの農家で作られていたころ柿をまとめて出荷するようになりました。

  • 一個ずつ新たな包装形態
  • かつて、ころ柿は青果物専門店の店頭販売が主流で、そのころは、セロハンで包み、木箱に入れて出荷していました。こうした出荷が40年間ほど続いてきましたが、暖房を完備したスーパーやデパートでの販売が主となった今、かびの発生や衛生面で問題になってきました。そこで、1個ずつ包装して、中に酸化防止剤も入れて密封した包装にしようと組合員に働きかけました。

  • 通産省の事業を導入
  • 長年続けてきた包装を変えることは、思った以上に大変なことで、通産省の事業を導入して3年ほどかかりました。現在の形態になったのは平成2年のことです。まず、市場調査、組合員の意識調査などを行い、新包装の必要の理解を得ました。酸化防止剤の取り扱い方や包装の密封の仕方などに注意を払い、安全・安心な商品づくりをしています。

  • 柿の里、白石構想
  • 平成7年には、農業者、行政、農業団体が協力して白石市の農業活性化を図るため,「柿の里白石」構想をたちあげました。柿を地域の戦略作物と位置付け白石の農業の活性化を図るとともに、柿の生活文化価値に注目し、市民を巻き込んだ全市的なまちづくりへと発展させていこうとするものです。その一環として宮城県ころ柿出荷協同組合では、柿の園地造成、遊休農地の柿畑への転換、干し柿生産のための省力施設、設備の導入などを行って、柿生産の拡大に努めています。

[販売に関して]
  • デパートの進物カタログでも販売
  • 新包装にしてから、商品クレームがなくなり、販路が拡大し、デパートの進物カタログにも取り上げられました。このように、安心して消費者に届けられる商品になり、販路はまだまだ広がることが期待されています。それには、安定して供給できるような生産体制も求められます。

  • 新たなキャラクターマークも作成
  • 通産省の事業の中で、キャラクターマークやパッケージのデザインも整備することができました。特にキャラクターは、柿を子供の顔に見立て、ニコニコしている感じが好評です。

[展望と目標]
  • 海外輸出も視野に
  • せっかく、良い商品ができましたので、生産者(組合員)のために有利販売できるように積極的に取り組んでいきます。特に日本の伝統食品として、海外市場の開拓も考えています。また、直販所の開設、二次加工品づくりも目標ににし、柿の里として力をつけていきたいと思います。

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